pocket operator modular
user guide
ガイド
V.1.0
本製品は、esd (静電放電) に敏感ですが、ケースなしで販売されています。 電池について
当機がラジオやテレビの電波受信に干渉を生じているかどうかは、当機のスイッチを切ったり、入れたりすることで判断できます。干渉している場合は、下記の措置1つ以上を実施し、干渉を解消してください。
teenage engineeringは、本製品をお客様に配送した日から12か月間、素材、施行に欠陥がないことを保証いたします。この制限付き保証の対象となる欠陥が判明した場合は、teenage engineeringは、オプションとしてお客様に無償で修理、交換、購入時のお支払金額を返金いたします。 TEENAGE ENGINEERINGは、本書に記載されている以外の明示的な保証をせず、市販性、特定目的への適合性のいかなる暗示的保証も本書で定められた12か月間の期間中のみに有効です。 TEENAGE ENGINEERINGの保証クレームに対する賠償責任は、実際にお支払いになった購入価格を上限とします。 TEENAGE ENGINEERINGは、お客様、いかなる第三者に対し、利益の損失、データ損失、収益、売り上げ、ビジネス、営業権、使用の損失を含めますがそれに制限されるものではない、結果的、偶発的、間接的損害に対し責任を負いません。
この制限付き保証が適用されないのは、どのような場合ですか。 teenage engineeringは、下記の場合は、修理、交換、返金を行う義務がありません。
トップフェイスプレート[A]を折り曲げた後、キーボードリボンケーブルを図のようにスロットに通します。
裏のシールを剥がし、キーボードを慎重にトッププレートの表面に貼って下さい。
ボトムフェイスプレート[B]に、図のようにゴム足を取付けて下さい。
電池を入れ、ゴム足を通してPCBをボトムフェイスプレート[B]に取付けて下さい。 警告:ACアダプターを使用する際は、必ず電池を外して下さい。
PCBにリボンケーブルを慎重に取付けて下さい。リボンケーブルがしっかり取り付けられていることを確認して下さい。
付属のネジを使って、上下のパーツを組み合わせて下さい。
ポケットオペレーターモジュラー16は16スロットのシーケンサーで、1スロットに4トラック、1トラックに1つのパターンを設定できます。 64の個別のパターンを保存でき、各パターンは最大64ステップです。 1-16の番号が割り振られた16のスロットは、キーボードのキーも表しています。
4つのトラックにはT1-T3、そしてTKと記載されています。Kはキーボードの略です。 演奏とパターンのプログラムはキーボードを使って行います。ノブはcvをコントロールするために使います。 cv/gate出力を他のポケットオペレーターモジュラーまたは他の対応する機器に接続することできます。
po syncを使ってポケットオペレーターと同期させることができます。また、midi outを使ってmidi機器をコントロールすることができます。
単四電池4本、もしくはdcアダプターを使用できます。電池を使用する場合、高品質の充電池を使用して下さい。付属の電源ケーブルを使って、170もしくは400のpower distroからMK-16に給電することもできます。
電源入れるには、コネクター方向にスイッチを入れます。スイッチを逆側に入れると電源がオフになります。
電池で給電している場合、5分間操作が無い状態が続くと自動で電源がオフになります。
1-16のキーを押して演奏します。
演奏中に半音ずつトランスポーズするには、+または-を押しながらnoteを押して下さい。
5オクターブの範囲(0-5v、オクターブあたり1ボルト)でオクターブをトランスポーズさせるには、octを押しながら+または-を押して下さい。
アクティブなトラックでオクターブのトランスポーズをリセットするには、octとclearを同時に押して下さい。
現在のトラックをトランスポーズするには、octと1-16のキーを同時に押して下さい。1はルートキーです。トランスポーズがアクティブであれば、octを押している間左のledが明るく光ります。ledが暗い場合、トランスポーズはアクティブではありません。
全てのトラックをトランスポーズするには、octとtrkを押しながら1-16のノートを押します。
全てのトラックのトランスポーズ設定を全てリセットするには、oct、clear、trkを同時に押します。トランスポーズがアクティブな場合、octを押している間、左のledが光ります。アクティブでない場合は暗くなります。
trkと1-4のキーを同時に押して、異なるトラックを選択します。
トラックを選択した後、trkを押し続けながら同じ番号のトラックをもう一度押すと、トラックのミュート/ミュートの解除が行えます。
trkとS1-SKを同時押しでトラックをソロにします。ボタンから手を離すとソロは解除されます。
1-16のノブを回してピッチを調整します。最初の3トラック(T1-T3)では、1-16の各キーのcvのピッチ出力は、対応する1-16のノブで決定されます。 ノブのピッチの値は、全てのトラックとパターンにおいて個別に分かれています。別のトラックに移動すると、ノブのポジションは実際のピッチと必ずしも一致しない場合があります。 保存されているピッチの値の調整は、ノブを実際の値まで回して値を掴んだ後に行います。
キーボードとmidi outはスケールの順番に並べることができます。 trkを押しながら13-16のキーを押して、4種類の内から1つのスケールを選択して下さい。 1-3トラックでは、選択されたスケールの値がノブのcvの値に設定されます。スケールはcv出力とmidiに影響します。4つめのトラック(TK)では、ノブの値は無視されキーボードの値が有効となります。スケールは次の4つです。 natural: ピアノの白鍵のスケール accidental: ピアノの黒鍵のスケール chromtatic: 白鍵と黒鍵両方が含まれるスケール arabic: アラビックスケールの一種
runを押すとrun modeになりシーケンサーがスタートします。右のledがテンポに合わせて点滅します。明るい点滅は1つめのステップを表します。パターンが最後のステップまで再生された後はループします。シーケンサーを止めるには再度runを押します。
新しいパターンをプログラムするには、まず任意のスロットとトラックを選択します。その後、programボタンを一度押します。プログラムモードが有効になると、左のledが点灯します。
1-16のキーを押して、ノートステップをパターンにプログラムします。
空のステップを入力するにはclearを押して下さい。
半音単位での入力を行うには、+または-を押しながら1-16のキーを押します。octと+または-を押すと、オクターブを上下させ5オクターブの範囲(-2から+2)でプログラムすることができます。 プログラムモードのデフォルトのオクターブは0です。
programと1-16のキーを押してパターンのステップの長さを設定します。17-64ステップの長さの入力は、programを押したまま2桁の数値を入力して下さい。その際、10はゼロとして使用します。
programと+または-を押してパターンのステップの長さを変更します。1つのパターンのステップは最大64ステップです。 programをもう一度押すと、ledが消灯しプログラムモードが終了します。
runモードでプログラミングする場合、入力されたノートはライブでレコーディングされます。既にノートがある場合は上書きされます。 プログラムされるノートの長さは、どれだけ長くキーが押されたかによって、ステップ単位で決定されます。
ノートの長さは最小1ステップ、最大4ステップです。パターンを編集することで後から変更可能です。 ライブプログラミング中にclearを押すと、押されている間ノートが消去されます。
runモードでprogramを押しながらノートを入力することで、新しいパターンをプログラムできます。programキーを離すと現在のパターンと入れ替わります。
パターンを編集するには、programを押してprogramモードに入ります。
パターンステップを移動するには、+もしくは-を押します。
1-16のキーを押して、現在のステップのノートを入れ替えます。
clearを押してノートを消去します。これは、現在のステップを無音に変更します。
tick単位でノートの長さを編集するには、holdと+または-を押します。もしくは、holdを押しながら1-16のキーを押します。 1ステップは4ticksです。1ステップのノートのデフォルトの長さは3ticksです。最小のノートの長さは1tickで、最大は256ticksです。長いノートは次のステップにレガートされます。つまり、最初のノートが終わるまで、ノート間で音がジャンプします。
programとclearを押すことで現在のパターンを消去できます。
trkとclearを押すことでも同様に消去可能です。
programとclearを押しながら電源を入れると、左のledが2回点滅し全てのスロットの全てのパターンが消去されます。ユーザー設定は残ります。
テンポノブを回して、30-300bpmの範囲で内部テンポを設定します。
アクティブなトラックに対してテンポマルチプライヤーを設定するには、runと+または-を押します。 トラックのテンポマルチプライヤーをリセットするには、runとclearを押します。マルチプライヤーの値は以下の通りです: x0.25、x0.5、x1(デフォルト)、x2、x4
clock inputにジャックが挿入されている場合、外部シンクモードになります。 最初にclock inputが接続された際に、2つの外部クロックパルスの間隔から内部テンポを設定します。外部クロックソースを走らせ、同期を行って下さい。 停止中にテンポを変更した場合、再同期を行う必要があります。
外部クロックを使用している場合、テンポノブのポジションで、入力されたクロックのディバイダーを設定します。設定は以下の通りです: 左: 1/4分割 真ん中: 1/2分割 右: 1/1 clock inputのパルス間のレンジは12.5msから1.5sです。各トラックの内部テンポマルチプライヤーは外部クロックを使用した状態でも機能します。ユーザー設定10では、ディバイダーは1/12、1/6、1/3となります。
ユーザー設定セクションで説明されているように、デフォルトではテンポマルチプライヤーとパターン変更は即時有効になる設定になっています。この設定は、レスポンスを遅らせ同期させるように設定することもできます。
trkを押しながら+または-を複数回押すことでアクティブなトラックパターンのスウィングを調整できます。50%(スウィングなし、デフォルト)から75%の範囲内で、12ステップでスウィングを設定できます。
パルスがこのインプットに入力されると、シーケンサーはパターンを最初のステップにリセットします。
各トラックには1つ、アクティブなエフェクトを設定できます。trkとFX1-FX4を同時押しすることでon/offが切り替わります。 trkとFX1-FX4を同時押しすると、アクティブなトラックにエフェクトが足されます。同じ方法で無効にできます。 キーボードでライブ演奏する場合に使用できるエフェクトはglideのみです。 FX1: ショート FX2: チョップ FX3: レガート FX4: グライド
各トラックは個別のアルペジオパターンとテンポマルチプライヤーを持つことができます。有効にするには、arpとキーボードの各キーを同時に押して下さい。
arpがアクティブな場合、ホールドされているノートのシーケンスを演奏します。holdボタンを押しながらキーボードで演奏し、ノートを追加します。左のledはarpのノートがホールドされている場合に明るく点灯します。
ノートを消去するには、holdと、既にホールドされているノートを再度押して下さい。
arpがホールドしている全てのノートを消去するには、holdとclearを同時に押します。
アルペジエーターをオフにするには、もう一度arpを押します。 runモードでarpをアクティブにすると、トラックパターンにあるノートを基にトランスポーズされたアルペジオパターンが演奏されます。各アルペジオシーケンスが演奏された後、トラックパターンが1つ進みます。 トラックパターンのステップにノートが含まれていない場合、トランスポーズなしでアルペジオが演奏されます。キーボードでキーが押されていない場合やキーがホールドされていない場合はアルペジエーターは無音になりますのでご注意下さい。
arpと+または-を同時に押すと、現在のトラックのアルペジエーターにテンポマルチプライヤーを設定できます。
アルペジエーターのテンポマルチプライヤーをリセットするには、arpとclearを押して下さい。マルチプライヤーの値は次のようになります: x0.25、x0.5、x1(デフォルト)、x2、x4
1.アップ 2.ダウン 3.アップ/ダウン 4.ピンポン 5.キーを押した順番でのアルペジオ 6.キーを押した順番でのアルペジオの上昇/下降 7.アップダブル 8.ダウンダブル
9.アップ/ダウンダブル 10.キーを押した順番でのアルペジオのダブル 11.1オクターブ上を複製 12.1オクターブ下を複製 13.オクターブアップ/ダウン 14.オクターブダウン/アップ 15.ランダム 16.ランダム(ミュートあり)
arpと1-16のキーを押してarpパターンを選択します。arpパターンには以下のものがあります。
ポケットオペレーターモジュラー16は16スロットのシーケンサーです。1つのスロットには、プログラム可能な4トラックのパターンがあります。これらのパターンはsave/recallボタンで保存、読み出しができます。
save/recallを3秒間長押しすると、右のledが速く点滅しsaveモードに入ります。 saveモードでは3つの選択肢があります。
以下のデータがパターンスロットに保存されます: ノブの値、パターンのノート、オクターブ、トラックテンポマルチプライヤー、スケール、fx、スウィング、トラックトランスポーズ、arpの有効無効、arpの種類、arpテンポマルチプライヤー、arpがホールドしているノート
save/recallを押したまま1-16の番号を押すとスロットが読み出され、メモリから設定がロードされます。
clearとsave/recallを3秒間長押しすると右のledが速く点滅し、現在選択されているスロットが消去されます。
ポケットオペレーターモジュラー16は、複数のポケットオペレーターとテンポを同期させることができるpo syncに対応しています。po syncでは2.6vのストレートな8分音符のパターン(2ppqn)を使用しており、これに対応した他のデバイスを同期できる場合もあります。
3.5mmのtrsステレオオーディオケーブルを、モジュラー16のsync outからお手持ちのポケットオペレーターのinputに接続します。
ポケットオペレーターのfunctionボタンを押しながらbpmを押し、sy2に設定します。ポケットオペレーターを再生し、ポケットオペレーターモジュラー16のrunボタンを押して下さい。
3.5mmのtrsステレオオーディオケーブルを3.5mmのtsモノケーブルx2に変換するスプリットケーブルを使用し、ステレオ側をマスターのポケットオペレーターのメイン出力に接続して下さい。
デュアルスプリットケーブルの右側をポケットオペレーターモジュラー16のclock inputに、左側はミキサー入力に接続して下さい。 ポケットオペレーターのfunctionボタンを押しながらbpmを押しsy1に設定した後、ポケットオペレーターを再生して下さい。スタートしてほしい所でポケットオペレーターモジュラー16のrunボタンを押して下さい。 syncについての詳細はポケットオペレーターののガイドをご覧下さい。
T1-TKの4つのトラックは、midiチャンネルの1-4に順番にマッピングされています。midi outputに送られる全てのノートは、cvノブの値ではなく、選択されたスケールを基準に送られています。 各トラックはモノフォニックモードで動作するので、(1トラックにつき)一度にアクティブになるのは1つのノートだけです。
midi outputはスタンダード3.5mmステレオオーディオジャックを使用し、以下のmidiメッセージを送信します。
1-16のキーを押しながら電源を入れると、以下のユーザー設定が選択できます。 値が変更されると、左のledが3回点滅します。 これらの設定はメモリに保存されるため、電源を入れる度に設定をしなおす必要はありません。
*=デフォルトの設定